Deep Ｌ（ディープ・エル）は、ドイツのケルンに拠点を置く Deep L GmbH が開発・提供するニューラル機械翻訳サービスです。2017年にサービスを開始し、現在32言語と700言語ペアの翻訳に対応しています。

DeepLは、その高い翻訳精度で知られています。ニューラル機械翻訳技術を用いることで、従来の機械翻訳よりも自然でニュアンスのある翻訳を実現しています。また、翻訳メモリや用語集などの機能も備え、より専門的な翻訳にも対応できます。

主な機能として、テキスト翻訳、Web翻訳、APIなどがあります。
テキスト翻訳では、ウェブサイト上で直接テキストを入力したり、ファイルをアップロードして翻訳することができ、Word、PowerPoint、PDFなどの文書ファイルを翻訳することもできます。
Web翻訳では、ウェブサイトの言語を自動的に翻訳することができます。
API（アプリケーション・プログラミング・インタフェース：機能を簡単に組込利用できる仕組み）として、DeepLの翻訳機能を自社のアプリケーションなどに組み込むことができます。

DeepLには、個人向けの無料版と、法人向けの有料版「DeepL Pro」があります。DeepL Proでは、以下の追加機能を利用することができます。

【翻訳文字数の制限なし】
無料版では5000文字までの翻訳しかできませんが、DeepL Proでは制限がありません。

【高度な編集機能】
翻訳文を編集したり、フォーマットを変更したりすることができます。

【用語集機能】
独自の用語集を作成して、翻訳に統一感を持たせることができます。

【チーム管理機能】
複数のユーザーで DeepL Pro を利用することができます。

2023年には、AIを活用した文章校正ツール「DeepL Write」がリリースされました。DeepL Writeは、文法や句読点の間違いを修正するだけでなく、表現やトーン、スタイルに関する選択肢も提案してくれます。
DeepLは、その高い翻訳精度で多くのユーザーから支持されています。特に、日本語の翻訳においては、Google翻訳よりも優れていると評価されることが多いようです。